一人会社にはリスクが有る!認識すべきリスクとやるべき備え

現在の会社法では一人会社の設立ができます。

昔は会社設立には複数人が必要でしたが、現在は一人だけで会社の設立ができるのです。そのため、法人のメリットを得るために一人会社の設立を考える人が増えています。

ただ、一人会社が設立できるようになったものの、一人会社にはリスクがあるのも事実です。

単純に法人としてのメリットを受けられるだけではなく、一人であるがゆえにリスクも抱えてしまうのです。

今回は一人会社のリスクとリスクに備える方法をご説明します。

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一人会社で認識するべき5つのリスク

一人会社を設立する場合はメリットだけではなくいくつものリスクがあります。

今回ご説明するリスクは以下のとおりです。

  1. 死亡すると会社が消滅する
  2. 社会保険に加入する必要がある
  3. 一人では会社設立のメリットを受けられない
  4. 事務作業の負担が増える
  5. 売上を自由に使えない

具体的に一人会社ではどのようなリスクが有るのかご説明します。

一人会社のリスク1:死亡すると会社が消滅する

一人会社では自分が死亡してしまった場合に会社が消滅するリスクがあります。

適切に会社を継承してもらわなければ、取引先などに迷惑をかけてしまいます。

どのようなリスクがあるのかは、一人株式会社の場合と一人合同会社の場合で異なります。

それぞれについて理解しなければなりません。

株式会社の場合、株式を相続してもらえるかどうかが重要です。

株式を相続してもらえると、その人が代表取締役に就任したり別の人を選出したりできます。こうなれば会社が消滅するリスクはなくなり、新しい体制で会社の経営を続けられます。

逆に株式を相続してもらえなければ、代表取締役不在の株式会社となってしまいます。

この場合は会社がすぐに消滅してしまう可能性があり、一人会社のリスクとなってしまいます。

合同会社の場合、株式会社のように株式の発行はありません。

合同会社に出資した人が「社員」と呼ばれ役員に就任します。

この社員の権利は死亡と同時に相続できません。この相続できないという部分が大きなリスクです。

相続するルールがないため、基本的には死亡すると社員不在となり合同会社は消滅してしまうのです。

一人会社のリスク2:社会保険に加入する必要がある

一人会社でも社会保険への加入は義務です。そのため社会保険料などの負担がリスクとなってしまいます。

「社会保険は従業員に対して提供するもの」とのイメージがあるかもしれません。

しかし、実際一人会社でも社会保険への加入は義務となっています。

ただ、例外として一人会社を設立して役員報酬がゼロ円の場合は社会保険に加入する必要がありません。

支払いがなければ社会保険料の算出ができませんので、加入できないと考えた方が良いでしょう。

この場合は社会保険料が発生するリスクなどがなくなります。

ただ、一人会社としてリスクはなくとも、個人として社会保険に入らないのはリスクがあります。

万が一の時の備えが無くなってしまうのです。

特に健康保険については加入しなければなりません。

自分で国民健康保険に加入したり、家族の扶養に入れてもらったりするなどして、リスクヘッジする必要はあります。 

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一人会社のリスク3:一人では会社設立のメリットを受けられない

一人会社を設立しても、会社設立によるメリットを受けられないリスクがあります。

会社設立によるメリットの中には従業員がいる前提のものがあり、一人会社にメリットがないものがあるのです。

例えば会社設立をすると、様々な助成金が申請できるようになります。

ただ、助成金の中には従業員がいなければ申請できないものがあります。

「一人会社を設立すると助成金が受けられる」と短絡的に考えていると、実際には思うようにいかずリスクとなってしまいます。

また、税金を抑えられると考えていても、実際には思うように抑えられないリスクもあります。

一人会社を設立すると個人とは異なり、法人税や法人住民税が課税されるようになります。

これらの仕組みを正しく理解していないと、一人会社を設立するメリットを受けられずリスクとなります。

とはいえ、これらのリスクは事前に調査しておけば回避できるものです。

このようなリスクがあることを認識しておけば、リスク回避の行動が取りやすくあまり大きな問題にはならないでしょう。

一人会社のリスク4:事務作業の負担が増える

一人会社では事務作業が増加してしまうリスクがあります。

会社は個人に比べると多くの事務作業に対応する必要があり、個人で仕事をする時よりも負担が増えてしまうのです。

例えば一人会社を作ると社会保険に加入しなければなりません。

社会保険に加入するとなると会社として様々な手続きが必要となります。

個人で仕事をしている際にはなかった手続きが含まれていて、事務作業が増えるリスクを抱えています。

また、個人と会社では帳簿の付け方が少々異なります。

会社の方が複雑かつ丁寧に帳簿を付けなければならないとイメージしておくと良いでしょう。

そのような前提に立つと、新しいやり方を覚えなければなりませんし、こまめに帳簿をつける手間も発生しますのでどちらもリスクとなってしまいます。

一人会社のリスク5:売上を自由に使えない

会社設立をすると会社のお金は自由に使えなくなります。

一人会社でも同様で会社のお金と個人のお金は分けて扱わなければなりません。

会社ではなく個人で仕事をしていると、事業のお金とプライベートのお金の線引きが曖昧になる場合があります。

本来は適切に分けて管理する必要がありますが、事業とプライベートで同じ銀行口座を利用しているなど適切に分けられていない人も多い状況です。

「事業のお金=プライベートでも使えるお金」との理解を持っている人が多いのです。

それに対して一人会社では、会社のお金をプライベートな支出には利用できません。

一人会社のお金は会社として管理しますので、自分しかいない会社だとしても個人の一存では利用できないのです。

基本的に一人会社を作ると、自由にお金を使えませんので個人のキャッシュフローとしてリスクになりえます。

しかも、そもそも報酬以外に会社から個人にお金を移動させるのは会計上の問題と判断されリスクになりえます。

総じて個人で事業を行うよりも、一人会社はお金の自由さにおいてリスクがあるのです。

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一人会社でリスクに備える3つの方法

一人会社でも備えておくとリスクを最小限に抑えられます。

例えば以下のようは方法があります。

  1. 死亡時の対応について定めておく
  2. 各種専門家に相談できる体制を作っておく
  3. 事務作業を簡略化できるようにする

具体的に何をすればリスクに備えられるのかをご説明します。

リスクに備える方法1:死亡時の対応について定めておく

死亡時の取り扱いについて定めておくようにしましょう。

事前に適切な対応をしておくと、交通事故などで万が一急逝しても 会社が消滅するリスクを小さくできます。

まず、株式会社の場合は株式を相続するように伝えておきましょう。

株式の相続をしてもらわなければ、役員が選任されず一人会社は消滅してしまいます。

万が一の際は株式を相続してもらい、そして役員を選出するように依頼しておくのが良いでしょう。

また、合同会社の場合は定款に「代表社員が亡くなった場合の継承」について定めておくようにしましょう。

基本的に合同会社は代表社員が亡くなってしまうと消失しますが、定款で定めておくと記載されているとおりの処理ができます。

「代表社員の相続人に代表社員の持ち分を継承する」などと明記しておくと良いのです。

合同会社は株式会社のように「後からどうにでもなる」という仕組みではありません。

会社が消滅しないように、自分でリスクに備えた定款の内容としましょう。

リスクに備える方法2:各種専門家に相談できる体制を作っておく

一人会社では事務作業を自分でしなければなりません。

対応しなければならない作業が多く、これはリスクになるとご説明しました。

中には専門的な知識が必要とされるものもあり大きなリスクを抱えます。

例えば、難しく時間が必要となるため時間的に対応できなくなるリスクや内容が分からず自分では処理できないリスクなどが挙げられます。

このようなリスクが考えられますので、一人会社設立の際は専門家に相談できる体制を作るべきです。

世の中には法律の専門家や会計の専門家、会社運営の専門家など様々いますのでこれらに相談できるように準備しておくのです。

多くの場合、スムーズに相談するための方法として「顧問契約」などが設けられています。

毎月一定の金額を支払う必要はありますが、何かしら困った際にはすぐ相談ができるのです。

一人会社のリスクはお金で解決するしかない部分がありますので、必要に応じてこのような顧問契約を結ぶことを考えましょう。

リスクに備える方法3:事務作業を簡略化できるようにする

各種事務作業は一人会社にとって大きな負担となりかねません。

本業に時間を割くだけではなく、事務作業にも時間を割かなければならなくなるのです。

基本的にはこれら全てに対応する必要がありますので、大きな負担がかかる点でリスクです。

ただ、事務作業の簡略化を意識しておけば、リスクを最小限に抑えられます。

例えば事務作業を効率化するクラウドサービスの導入を検討してみましょう。

近年は様々な事務作業に対応するサービスが存在します。

それらを投入すると、一人でも効率よく作業ができる可能性があります。

また、事務作業をアウトソーシングする選択肢もあります。

契約書の作成などをサポートしてくれる会社がありますので、そのような会社と契約してしまうのです。

この場合は多くの作業を任せられますので、自分でやるよりもリスクに備えられるようになります。

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まとめ

一人会社のリスクについてご説明しました。

一人会社は複数人で運営する会社よりも、人数の面でリスクが多くあります。

どのようなリスクがあるのかを把握して、必要に応じて一人会社ならではの対策をしておかなければなりません。

一人会社にはリスクがあるものの、対策をしておけば大きな問題になりにくいです。

リスクを認識していないと急に大きな問題が発生する可能性がありますが、対策さえしていれば一人会社でも問題はないのです。

なお、これから一人会社を設立するにあたり、リスクなど心配事がある場合は経営サポートプラスアルファにご相談ください。

会社設立会社運営のプロが、一人会社のリスクについて解説し皆さんが準備するべき対策についてもプロ目線でアドバイスします。

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