マツエクサロンの開業には美容師免許が必要!?開業のルールとフローを解説

リクルートの調査によると、マツエクサロンの市場規模は年々拡大しています。

需要が高まってきている状況で、マツエクサロンの開業も増えている状況です。

このような状況にあるため、自分でマツエクサロンの開業を考える人も増えているようです。

ただ、開業したいと考えても、どうすればいいのか分からない人が大半でしょう。

今回はマツエクサロンの開業にあたって知っておくべきことを解説します。

マツエクサロンの開業には美容師免許が必要

実はマツエクサロンで施術をするためには、美容師免許が必要です。

マツエクサロンと美容師免許の関係についてイメージしにくいかもしれませんので、まずはこちらについてご説明します。

アイリストには美容師免許が必要

マツエクサロンなどで施術を行う人を「アイリスト」と呼びます。

このアイリストには美容師免許が必須だと法律で決められているのです。

皆さんの中には「マツエクサロンを開業するのに国家資格が必要なのか」と驚く人もいるでしょう。

ただ、現在のように美容師の国家資格が必要となったことには背景があります。

実は2008年以前までは、特別な資格がなくともマツエクができるルールでした。

しかし、資格を保有せずキルが低い人が施術することで、マツエクをした後に視力が低下するなどの問題が起きていました。

そのため、2008年に厚生労働省より美容師免許の取得を必須にするとの通達があったのです。

なお、美容師免許を取得するには、専門学校などを卒業して国家資格に合格する必要があります。

現時点で美容師免許を保有していないならば、開業には少々時間を要するかもしれません。

従業員が美容師免許を保有していてもよい

自分で美容師免許を保有していない場合、美容師免許を持つ従業員を雇う選択肢があります。

一人でも美容師免許を持つ従業員を雇えば、マツエクサロンの開業が可能となるのです。

ただ、従業員が美容師免許を保有していても、自分が保有していなければ施術はできません。

自分が雇用主としてマツエクサロンの運営などに徹するしかないのです。

「美容師がいれば自分も施術ができる」とは勘違いしないようにしましょう。

マツエクサロンを開業する場合のフロー

マツエクサロンの開業を目指す場合、大まかなフローは以下のとおり決まっています。

  1. サロンのコンセプトや事業計画決定
  2. 開業手続き
  3. 資金調達
  4. マツエクサロンの準備
  5. 従業員の確保と教育
  6. 保健所への届出

それぞれ、どのような作業が必要となるのかについてご説明します。

開業フロー1:サロンのコンセプトや事業計画決定

最初にマツエクサロンのコンセプトを決めておきましょう。

最近はマツエクに対応するサロンが増えてきたため、差別化できるようなコンセプトを決定できるのが理想的です。

例えばお店のコンセプトが「目を大きく見せるマツエクサロン」では当たり前すぎて訴求力に欠けてしまいます。

そのため「大人らしさを強調するマツエクサロン」のように、具体的にどのような姿になれるのかをイメージできるコンセプトにすべきです。

コンセプトが決定すれば事業計画を立てていきます。

コンセプトに沿ってマツエクサロンの規模を決定したり必要な備品などを決定していくのです。

コンセプトが明確でなければ必要なものがブレるため、コンセプトは事業計画より前に決めるべきなのです。

なお、事業計画を立てる際に合わせて決定しておきたいのは、個人事業主で開業するか法人で開業するかです。

どちらを選択するかによって開業の手続きや必要な書類などに大きな差があります。

そのため、早い段階でどちらにするかは決定しておきましょう。

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開業フロー2:開業手続き

物件の契約などをするにあたって、法人登記の証明書などが必要となる場合があります。

そのため、マツエクサロンの開業に先立って、開業の手続きをしておいた方がよいでしょう。

開業の手続きは個人事業主と法人で大きく異なります。

まず、個人事業主の場合は税務署に「開業届」を提出します。

書類を1枚提出するだけであるため、自分で書類を記入して税務署に届け出すると良いでしょう。

簡単な手続きで知識がなくとも対応できるものです。

それに対して、法人の場合は法務局で法人登記をします。

法人登記では10種類程度の書類を作成する必要があり、専門知識が求められるものもあります。

つまり、自分で対応するのは難しいのです。

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開業フロー3:資金調達

開業手続きと同時に進めてもらいたいのは資金調達です。

マツエクサロンを開業するためには、ある程度まとまったお金が必要になります。

開業資金の目処をつけるようにしておきましょう。

開業資金で最初に考えるべきは自己資金です。

開業前に目標を決めて貯金をしておき、それを利用できるようにするのが理想です。

開業資金を自己資金だけでまかなえれば、資金調達に失敗する不安から解放されます。

ただ、自己資金だけで対応するのは難しい場合もあります。

その場合は、金融機関からの借り入れを検討しましょう。

自己資金が貯まるまで待っていると、マツエクサロンの開業タイミングを逃す可能性があります。

そのような状況を避けるため、必要に応じて借り入れを利用すべきです。

なお、自己資金が少なく借り入れに多くを頼るのは避けるべきです。

借り入れる金額が大きくなると、マツエクサロンに失敗した際に生活に影響するなどの問題が起きます。

ある程度は自己資金を貯めておき、不足する部分のみ借り入れするように考えましょう。

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開業フロー4:マツエクサロンの準備

開業資金の目処が立てば、開業に向けてサロンの準備を進めます。

最初に考えておいたマツエクサロンのコンセプトに従って、着々と準備を進めていきましょう。

最初に準備しなければならないのは、マツエクサロンに利用する物件です。

物件がなければマツエクサロンの開業はできないため、最初に適切な物件を見つけ出さなければなりません。

物件の選択肢は自己保有物件と賃貸物件があります。

自己保有の場合は改装が中心ですが、賃貸の場合は物件を探すことから始めなければなりません。

物件探しには時間を要するため、時間に余裕を持って物件探しができる段取りとすべきです。

自己保有物件でも賃貸物件でも、契約などの手続きが完了すれば改装します。

マツエクサロンのコンセプトに沿った内装とするために工事を済ませてもらいましょう。

施工会社とも契約する必要があるため、物件の用意をしながら施工会社と並行して手続きをするなどしましょう。

物件の内外装まで工事が完了すれば、マツエクサロンに必要な備品を導入します。

開業にあたっては様々なものを用意する必要があるため、計画的に調達して導入するようにしましょう。

その時に注意してもらいたいのは、物件の完成タイミングと納品タイミングを合わせることです。

物件が完成していないにも関わらず納品されてしまうと、管理する場所がなくなってしまいます。

できるだけ物件が完成してすぐに納品してもらえるように調整しましょう。

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開業フロー5:従業員の確保と教育

複数人でマツエクサロンを開業するならば、従業員を確保しなければなりません。

求人サイトなどを利用して従業員を集めるようにします。

どのような従業員が必要となるかは事業計画によって異なります。

そのため、最初の計画に則って決定するようにしましょう。

マツエクの施術をする従業員を雇う場合もあれば、事務員だけを雇う場合もあるでしょう。

従業員を雇う場合は適切な教育が必要です。

教育なしで働いてもらうのは不可能であるため、時間をかけてでも丁寧に教育しましょう。

なお、意識してもらいたいのは「できるだけ従業員を確保する」ということです。

自分一人でマツエクサロンを開業する人が多いですが、一人では施術中の電話などに対応できません。

マツエクの施術をするのは自分だけだとしても、事務員として人を確保するに越したことはないのです。

もちろん、人を確保するとお金が必要となるため、開業資金の側面から難しい場合もあるでしょう。

その場合は自分一人で受付などをする方法を考えておくべきです。

開業フロー6:保健所への届出

マツエクサロンを開業する直前には保健所に届出をしなければなりません。

美容師が国家資格を利用してお店を開業する際は届出が必要で、届出をした後に保健所のチェックを受けなければならないルールです。

保健所が現地まで出向きチェックする理由は、自治体ごとに定められたルールに則ったお店になっているかどうかを目視で確認するためです。

まずは届出の内容でルールに則っているかを確認し、その後実際にお店が届出のとおりになっているかを確認するのです。

マツエクサロンを開業するためにはお店の作り方にルールがあるため、それを守らなければならないのです。

保健所への届出とチェックが無事に完了すれば、問題なくマツエクサロンを開業できるようになります。

保健所がチェックしたことを示す書類を受け取れるため、その書類の受け取りをすればマツエクサロンを開業し営業を開始できます。

まとめ

マツエクサロンの開業についてご説明しました。

意外かもしれませんかマツエクサロンの開業には、美容師免許が必須となります。

自分で美容師免許を保有していない場合は、美容師免許を保有している従業員なしにマツエクサロンの開業はできません。

また、マツエクサロンを開業する際は保健所に届出が必要です。

美容師が美容室などのお店を開業する際には保健所のチェックが必要となるため、マツエクサロンも同様のチェックを受けなければなりません。

届出をせずに開業すると違法行為となるため注意が必要です。

なお、マツエクサロンは個人でも法人でも開業が可能です。

その中でも特に法人を選択する場合は、経営サポートプラスアルファにご相談ください。

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